コラム

Column

この家がいい

2019.08.27(火)

住み慣れた家がある。仕事や子供の学校など交通の便も含めて考えても不自由ない家。

今回はその家にこだわった家族の話。

 

子供の頃からこの家に住んでいた。両親、兄弟と一緒に。

父の仕事もあって一時期は引っ越していたが、大きくなって又この地に帰ってきた時、

昔住んでいたこの家がまだあり、そこを借りて住んでいた。

結婚を期に大家さんと相談し、この家を購入した。そして子供も産まれ小学校高学年になってくると

家の老朽化が目立ってきた。

前から雨漏りもあって防水工事は行っていたが、ある時庭に庇のコンクリートの一部が落ちた。

幸い誰もいなかったのでケガは無かったが安全面を考えると、いよいよ本格的な改善が必要な時期だと感じた。

何社かの建設会社に相談したが、全て『建替えた方がいい』と言われた。

正直そこまで老朽化が進んでいるとは思わなかったので悩んだ。

しかし建替えたいという気持ちにはならなかったのでリノベーションを専門としている会社に相談してみた。

そうしたら間取りの制限はあるものの補修を伴うリノベーションは可能だと。そしてその案も頂いた。

やはり全体的な工事になる為に3~4ヶ月は家を空けなければならない。

設計の方と細かい打ち合わせを行った後に工事が始まった。

 

 

 

工事中の家を見たが想像以上に老朽化していた。いつ落ちてもおかしくない天井。大きくひび割れた壁。

昔雨漏りしていた事を思い出す。そういうヒビ割れた箇所を一つ一つ修繕していく。

思わぬ事態もあった。

電気配線の管が全てサビており漏電の恐れもあるとの事。そのまま使用するとショートして火災になるという。

これも追加で全て取り替えた。ヒビ割れの補修が終わり、キレイに形成された壁や天井を見て一安心。

そこから内装工事が始まった。

 

 

 

家族の希望で床は全面フローリング張りへ、トイレとシャワーが一体だったところを分離した。

狭かったキッチンもレイアウトを変え便利な家具を取り付けて使いやすくなったようだ。

お気に入りだったリビングから庭を眺める景色。変わらない空間で何故かホッとした。

一時は建替えないとダメかとも考えたがやっぱりこの家のままが好きだった。

これからもこの家で家族と一緒に住んでいきたい。

 

 

家族があって家がある。家族との大事な時間をこの家に重ねていたかもしれません。

大切にしたい時間を残すためのリノベーション。

ご家族のあたたかい時間が流れているみたいです。

 

 

Sato_t