コラム

Column

もうすぐ築50年の家。落ちてきた天井をどう修繕するか

2021.04.20(火)

あるお客様からご相談のあった例を紹介します。もうすぐ築50年になる家で、ある時、寝室の天井を突き破り

コンクリートの塊が部屋に落ちてきた。幸い部屋には誰もいなかったのでケガは無かったのだけど、安全面を

考えるといよいよ本格的な修繕が必要なのではと感じました。という内容でした。

築50年と聞くとずいぶん経つので修繕してあと何年持つのか、いっそのこと建替した方がいいか、と悩んだこ

とと思います。ですがそのお客様は「小さい頃からずっと住んでいて、地域の人達とも良いお付き合いをして

いる。仕事や子供の学校など交通の便も含めて考えても不自由のない家。出来ればこの家にずっと住みたい」

という想いを伝えられました。

その中で始まった住宅の修繕工事の内容です。

 

  • 修繕箇所の調査

相談は寝室でしたが、他の部屋もコンクリートが劣化していると思われるので、全体的な修繕として調査しま

した。一部の天井を剥がすだけでは全てを把握する事が出来ない為、全ての部屋の天井を剥がして調査する事

をお勧めします。

 

  • 原因の把握

コンクリート片が落ちてきた。という原因の多くは内部の鉄筋の錆によるものです。雨漏りなどによりコンク

リート内部に雨水が侵入し、鉄筋が錆びて膨張することでコンクリートを押し出すように剥がれる。といった

現象です。

今回のケースも雨漏りによる鉄筋の錆でしたが、その他にもコンクリート内部に埋め込まれた電気配線用の鉄

管の錆もありました。

 

 

3、剥がれ落ちそうなコンクリートの撤去と鉄筋の錆止め補修

天井内に落ちているコンクリート片を撤去し、鉄筋の錆止めから保護剤までを施工し修繕。今回修繕した箇所

から再度剥がれる事はほとんど無いですが、今はひび割れもない箇所から今後ひび割れが発生する事もありま

すので、天井を貼る際は状況を確認できる位置に天井点検口を設置する方が良いでしょう。

 

 

こういった修繕工事は1度やれば今後やる必要が無いというものではなく、その都度行っていかなければなり

ません。築年数が経つ家だから、と思うでしょうが、これは新築でも年数が経てば同じようにメンテナンスが

必要になります。今の時代は高度成長期のスクラップアンドビルドの時代と比べると、建物の修繕技術がかな

り向上しています。メンテナンスを行って大切な家を守っていきましょう。

 

 

 

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