コラム

Column

中古住宅_古いを楽しむ

2019.02.28(木)

 

中古住宅の購入において、買う人はその住宅の質に対する不安を抱えているのが一般的です。

買った後に、“重大な工事がかからないか” または“ちゃんと工事してある物件なのか”

“周りの住人はどういう人か”などなど。

気になる点を挙げればキリがないのですが、やっぱり安心したい。

しかしながら『古さも味』と考えてみると、建物の見え方も変わってくるものです。

 

 

ある家族の話。

実家のすぐそばの家を購入した。築年数は経っているが場所はいい。

ただ、購入してわかった事は劣化が目立つ事だった。

実家と同じように考えていたが、住む人が違うと劣化の仕方も違うものだとわかった。

しかもしばらく空き家だった為、白アリも入っていて全面改装が必須になる。

購入費用もあるために、改装費に充てられる額は限られているので、設計担当者と密に打合せを重ねた。

窓ガラスは雨漏りのある個所以外は元のまま利用した。

玄関はタイル貼を土間へ変更し、自転車も置ける様に広くした。

『古い』を『アンティーク』にする様に色合いを考え、照明も蛍光灯ではなく電球を見せる白熱灯へ替えた。

リビングダイニングはお気に入りのガラスで出来たペンダントライト。

壁には当初タイル貼りを考えていたが、細い古木材を購入しランダムに貼ってみた。

だんだんと『古い』が『かわいい』に変わってきた。昔からあるような雰囲気へ。

予算削減のために家族で塗った寝室の壁のペンキもいい思い出。

どんどん自分の家が好きになっていった。

 

 

無理やり新しくしなくていい。レトロの雰囲気を『古いを楽しむ』という感覚。

これもリノベーションならではの楽しみ方ではないでしょうか。

 

 

執筆_sato-t