コラム

Column

二つの引き継ぎ

2019.06.19(水)

家を引き継ぐ。家業であったり、仏壇であったりと主に家系を引き継ぐ事を表すことが多い。

リノベーションのキッカケとしてこういう引き継ぎによる事も少なくないもの。

今回は二世帯に渡る引き継ぎと思い入れの引き継ぎの話です。

 

 

ある家族の話

両親は祖父の家を引き継いだ。父が長男であり仏壇もある為、必然的な流れとなった。

そして父の家は私が引き継ぐ事になった。

父が若い頃に建てた家であり私は小さい頃からこの家で育った。

今は結婚し、子供もできた。家族でこの実家に住むイメージをしてみたが何となくしっくりこない。

アパートとは違って狭くはないけど使いにくい水廻りと、リビングとしては狭く客室としては広い部屋に

そこと隣接した使いにくい部屋。他の二つの部屋は場所も広さも悪くないのでそのまま使えるかもしれない。

そこでリノベーションしたい部分が見えてきた。

キッチンを含む水回りを使い勝手よくし、リビングを広々とした空間にしたい。

まずリビングと隣接した部屋とそれを介した廊下を全てつないで広々としたリビングにした。

元々あった棚は設計のアドバイスで新しい壁紙に合わせた色を塗った。

今まであったものが全然違う雰囲気になった。残りの部屋も壁紙と照明を、そして収納は色を替えた。

次はトイレと浴室、洗面室。奥にあったトイレは洗面室の横に配置して誰かがお風呂に入っていても

トイレの使用が差し支えのないようにした。

洗面所も造りかえた。これも設計のアイディアでクツバコに使われていた扉を再利用して

洗面台を作ってもらった。

 

 

キッチンは妻の希望で出窓が欲しいという意見があったので、そのままの位置にした。

アンティークな雰囲気が好きな妻のイメージに合うキッチンがなかなか見つからなくてこれも悩んだ。

そうしたらキッチンは扉を造り替えたらどうか、とアイディアをもらった。

早速妻と希望のデザインを考えてキッチンの扉を替えた。自分達だけのオリジナルキッチンになった。

その他にもステンドグラスをはめ込んだ扉を作ったり玄関にあった鏡に木の縁つけて姿見を作ったりと

元々あったものが形を変えていくデザインになった。

「リメイクする」というアイディア。

引き継いだ家で思い出もある。全て新しくするのではなくリメイクして私好みにする。

なんだか家と家族が一体になった感覚になった。

 

 

キレイにしたいけど何となく大切にもしたい

リメイクを取り入れたリノベーション。思い入れもある家だからこそ、全てを新しくするのではなく形を変えた

再利用も楽しくなります。

引き継いだ家を自分達の形にして引き継いだリノベーションもいかがでしょうか。

 

 

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