コラム

Column

仕事≧住まい

2021.01.27(水)

仕事とプライベート。それをうまく切り替え出来る人がうらやましい。

ついつい仕事に没頭してしまい、時間を忘れてしまう事もある。

仕事だけがすべてではないのはわかっているけど、好きで選んだこの仕事だから思考のほとんどがそこに向いて

しまうのは仕方ないものなのか。

 

仕事とプライベートの問題それをうまく切り離せないという人は意外と少なくはないのかもしれません。

今回はずっと仕事に打ちこんできた人のお話。

 

 

急に決まった家の相続。昔の実家なのだが、両親が近くに新しい家を建てたので、その後はずっと賃貸に出して

いた家だ。親も高齢になりそろそろ相続の事も考えないといけないという事で家族会議をし、私には昔の実家を

という事になった。

両親としてはできれば近くに住んでいて欲しいという思いから、私にこの家をという流れだった。

聞けば前の入居者が出てからは新しい募集はしていないという。

そういう話だから、そのまま賃貸という訳にもいかないので、さてどうしたものかと悩んだ。築年数も経ってい

るし水回りも新しくしたいのだがどんな家がいいのだろうか。実はあまり自分の住まいについて興味をもってい

なかった。

元々仕事が好きなんだと思う。独立したての頃はアパート代を浮かす為に事務所で寝泊まりしていたし、数年前

に引っ越した新しい事務所が広いところになったので寝室をつくろうかと考えてしまったものだ。

なかなか実感がわかなかったので、前に事務所の工事をしてもらった設計者へ相談した。自分が子供の頃からあ

る家なので、築年数もそれなりにあり色々な設備を入れ替えた方が良いという事を教えてくれた。

リノベーションと言うらしい。

とにかく全面的な工事だ。その設計者と打合せしていた時の会話で、「職場の工事の時のように、やりたい事や

要望はありませんか?」と言われ今の場所では出来なった仕事がふと浮かび、それを口にしていた。

そしたら設計者が「それならこの家でできますよ」と快く返事をしてくれた。

そこから頭のスイッチが切り替わった。急にお客さんが来店するイメージがわいた。トイレもきれいにしよう。

メイクもできる洗面室にしよう。シャワーも使うかもしれないから浴室もキレイに。どうせ全面的な工事になる

んなら徹底的にやってみよう。そこからは話がスムースに進んだ。

今の職場が真っ白なので、白が無い家にして欲しいと伝えた。そしたら真っ赤なキッチンのあるグレーの壁のリ

ビングを提案され、つい面白いと思って採用した。また、メイク室として使用するなら洗濯物は見えない方がい

いよねと洗濯室は洗面室と別々にした提案もしてもらった。

他にも水色の扉や黒い階段、ビンテージ風の食器棚など色々なものが決まっていった。

一つだけ悩んだことは、どうしても一部だけ白い壁にしないといけない箇所があり、そこをどういう風に仕上げ

ようかという事だ。

ただの白でも質感を変えようと思いペンキの塗り方だったり、壁紙だったりと色々なサンプルを準備してもらっ

たが、これという決め手が無かった。

すると設計者から「ペンキや壁紙より金額はかかりますが、こういう白いタイルはどうですか」とタイルのサン

プルをもってきた。悪くない。そのままだと白だけど光をあてると表情がかわる。この質感はおもしろいかもし

れない。早速色々なタイルを取り寄せて、これだというのを選んだ。

ようやく出来上がった仕事場兼住まい。元々起用な方ではない。仕事は仕事、プライベートはプライベートを。

そういう簡単にわりきれるタイプではないのだ。

そういう考えからスタートできた今回の家。いや職場かな。

色々と楽しみが増えて、ますます仕事が好きになった気がしている。

 

好きなことをより好きに仕事を生き甲斐としていたからこそ出来た今回のリノベーション。コンセプトのキッ

カケは意外と身近なところから生まれるものかもしれません。

 

Sato-t