コラム

Column

角度を変える

2019.07.19(金)

 

家の形というと四角い形を想像する事が多いだろう。

実際に四角形がほとんどで三角形や丸型はめずらしい。しかし四角形の中にも珍しいものもある。

この家は四角形だが直角がない。台形の様にみえるが平行している壁はない。

はたしてこの家を住みやすくするにはどうしたらいいか。

今回は少し変わった形状をした家の話。

 

 

中古の建物を買った。1階が店舗、2~3階は住宅で4階はアパートの複合の建物だ。

さして大きくはない土地に目いっぱい建物がつくられている。そしてよく見ると台形でもない。

土地の形状に合わせて造られている為か平行する壁も直角な部分もない。

ちょっといびつな形ともいえるナナメの家。果たして自分の使いやすい間取りになるだろうかと

不安になったが、設計の方から平面プランを見た時にこれならなんとかなりそうかも。

と思えてきた。というのも、いびつな形だから自分の要望する間取りにした時、デッドスペースや

使いにくい部分が出るんじゃないかと思っていたが、その平面プランは無理やり直角を作るような

部屋割りでなく、現状の形合わせて配置していて余分なデッドスペースもなく、ナナメになって

いる部分がキレイに使われていた。なんだか敢えてナナメにしてカッコよくデザインしている様な

プランだった。一番気なったユニットバスの窓はナナメの壁のおかげで出窓の様なデザインに

なっていた。

 

 

 

 

壁についた家具もナナメの部分まで一体で制作されていてスペースが有効活用されている。

トイレの壁もナナメになっている部分に奥行があって広く感じる。

床も敢えてナナメに貼ってもらった。

アンティーク調が好きだったので古材を使ってもらったりもした。

リノベーションでどういう間取りになっていくのかという期待と不安の中で、

建物自体がいびつな形という更なる不安もあったが、出来上がってみると

ここでなければ成立しなかったデザインの家に仕上がった。

普通の家では味わえないオリジナリティーあふれる家だ。

 

 

 

一見難しそうな形状の家だったが、そういう形状もうまく利用して活かすデザイン

となったリノベーション。

角度を変えてみると新しい発見もあり作っていく過程も楽しかったと思います。

今まで見ていた視点とはまた違う視点が生まれてくるリノベーション。

是非参考にしてみて下さい。

 

 

Sato_t