コラム

Column

~最南の日本~

2019.12.26(木)

 

住む土地を選ぶ移住。仕事のニーズ、生活環境、教育施設、移動のしやすさ、治安など色々と検討する点が

あり、何を基準とするかによって重視するポイントが決まってきます。

今回は、海外から移住してきた家族の話です。

 

海外で事業をしていた夫婦から住宅リノベーションの依頼。

子供が小学校に上がるのを期に沖縄へ移住を決めた。

ただ事業は継続しているので同じ日本でもアクセスがしやすく気候も温かい所と考えたら、

沖縄が最適だったという。

赤道に近い暑い国に住んでいたので、沖縄も涼しいくらいだと言った。

既存の住宅は住宅公社の建売住宅を購入してものだった。

その住宅を海外暮らしの時からあこがれていた洋風でどちらかと言えばヨーロッパ風の家にしたいという

要望だ。

 

こだわりのポイントはキッチンと洗面台。

とにかくこの2つにこだわっていて、何度も打ち合わせを重ねた。しかし気に入るキッチンが無い。

全てのメーカーを訪ねネットでも色々と探した。でも心を動かされるのは無かった。

そうなってくるとオリジナルで作るしかない。

こだわりのポイントはキッチンや洗面台の設備ではなくデザインであった為、実際にどういう

デザインにしたいかを共有していった。

まずカウンターは天然石がいい。シンクはステンレスでもいいが、カウンタートップはとにかく

天然石でそれも御影石のカウンター。そして扉は重厚感のある無垢材にしたい。

たしかに人口大理石で御影石調のカウンターはあるが、天然石を扱っているメーカーは少ない。

そして無垢材の扉。無垢材を扱っているメーカーはあるが自身の気に入ったデザインがなかった

との事だった。

 

カウンター石の加工の為に実際に石材を扱う業者とも打合せした。

商品としては出していなかったのだが、適当な石材をシンク部分・コンロ部分に穴をあける

加工は可能との事。カウンターに使う石は施主が住む海外から送ってもらいそれを石材業社で

加工した。これで、キッチンと洗面台の天然石材カウンターが用意できた。

次は扉の材料。色々な木目を見てもらって一番イメージに近かったのがパイン材の板目だった。

水に強く、キレイな木目が特徴だけど、なかなか予算がかかる木材だ(笑)

そこからオリジナルのキッチン製作へ。全てをオリジナルではなく施主が仕入れたメーカーの

キッチンをベースに、天板・扉を取り替えセミオーダーのキッチンが仕上がった。

食器棚の扉も全てパイン材を使用した。

こちらのカウンタ―も施主が海外から送ってきた天然石のものだ。

続いて洗面台。天然石カウンターをベースにオーバーカウンターの洗面陶器を使用して制作した。

カウンター部分がかなり重量があるため、キャビネット部分の骨組みから重厚に制作していった。

キャビネットの扉はキッチンと同じくパイン材を使用した。

 

 

最初はどうしようかと悩んでいたキッチンと洗面台だが、施主と協力しあって満足いくものが出来あがった。

事業の主体は海外、子供の教育環境は日本で。この最南の日本である沖縄で楽しく過ごしてもらいたい。

 

 

Sato-t