コラム
Columnリノベーションを始める前に
2018.06.27(水)
築年数30年…と聞いてどう思うだろう。もう古い?まだ新しい?
その答えは人により様々で、又、私達建築を業としている者でも考え方・とらえ方はちがいます。
では築40年?50年はどうでしょうか。 建物...ここでは主として住宅をメインに考え、論点を
“住めるか否か”を視点にした場合、多分答えは築40年でも50年でも「住める」だろう。
実際今でも住んでいるのですから。
その「住める」に付属させる言葉が、リノベーションを行うというキーワードになります。
“安全に”「住める」 “快適に”「住める」 “親(子)と一緒に”「住める」などだと。
リノベーションを始める前に、一番初めに行うことは家族で話し合う事。
・何故ここで住むのか
・何故今必要なのか
・何故私が考えるのか
ある家族の話
両親が亡くなり、実家を引き継ぐことになった。
祖父の時代から受け継いでいる仏壇もある家であり、築40年弱で老朽化も目立ってきている。
いっその事建て替えを・・・とも考えてみたが、仏間等もあるため それなりの大きさの家になる。
そして両親が残してくれた家という思いでもあり、なかなか踏ん切れずにいた。
そんな中で、TVで見たリノベーションの番組があった。
ひょっとしたら、TVの様に自分の家も再生できるのかもと思うようになってきた。
家族と話し、今までの広さを確保しつつ老朽化した設備を一新し、自分好みのデザインを入れた住まいにしたい。
その話が原点となり、手段としてリノベーションを行う。そういう家族の思いを伝え、
一緒になって考えていく仲間(会社)探しを始めることがリノベーションを始める一歩だろう。
執筆_sato-t
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